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日本人と動物の歴史① 家畜

日本人と動物の歴史① 家畜

定価3,080円(本体2,800円) 
ISBN 978-4-8433-5222-9
40頁
刊行年月 2017年10月

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本書の内容

 第1巻では、人との関わりが深い家畜について取り上げました。長きにわたり人の生活を支えてきた家畜について、起源や日本への渡来など、歴史をたどります。家畜は身近な存在なので、ふつうの動物と思われがちです。しかし、5,000種近い哺乳類の中で、家畜といわれる動物は10〜20種しかいません。人類の長い歴史の中で、多くの野生動物を家畜にしようと捕まえたり、飼ったりしたはずなのに、家畜になったのは1%にも満たない動物たちなのです。人類のパートナーとなり、食料や衣料を提供してくれる家畜たちは、実はふつうの動物ではなく、例外的で特殊な動物だと思います。私自身が実際に経験したことも交えて、家畜になった動物について触れたいと思います。  
 縄文時代からの日本人のパートナーであった日本犬、古墳時代から約1500年にわたり日本人の生活を支えてきたウマやウシなどの日本在来の家畜たちは、経済性優先の世の中では活躍できず、姿を消しつつあります。日本人と日本の家畜について、今も細々と残っている日本在来の家畜の現状も紹介します。(本書『はじめに』より抜粋)