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近代中国指導者評論集成 第2回配本 全5巻

近代中国指導者評論集成 第2回配本 全5巻

揃定価68,200円(揃本体62,000円) 
ISBN 978-4-8433-5016-4
刊行年月 2016年11月

本書の内容

近代中国指導者評論集成 第6巻 汪兆銘と新中央政府(中保与作著・1939年・宮越太陽堂書房)

刊行年月 2016年11月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-5022-5

本書は主に汪兆銘派、重慶国民政府、日本政府の公式報道に依拠しながら、汪兆銘の重慶脱出から新政府樹立までの流れを主題としている。特に『南華日報』(香港における汪派機関紙)と中央通信社(国民党の報道機関)との声明の応酬は重慶政府分裂の政治過程の分析として、高い学術的価値を有する。

近代中国指導者評論集成 第7巻 怪傑 張作霖(園田一亀著・1923年・中華堂)

刊行年月 2016年11月 定価19,800円 (本体18,000円) IISBN978-4-8433-5023-2

『奉天新聞』の記者であり、満洲に関する多数の論著を発表した園田一亀による一冊である。本書では馬賊から身を起こし、他の軍閥や政治家との対立の中から擡頭し、東三省を統一し事実上の独立政権を築き上げるまでを詳細に叙述し、張作霖に関する最も信頼すべき半生記となっている。巻末に年譜と「奉天軍の現勢」を附す。

近代中国指導者評論集成 第8巻 大元帥 張作霖(浅野犀雄著・1928年・日華実業社)

刊行年月 2016年11月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-5024-9

著者は本書執筆の目的を、批判の多かった「大元帥政治」が、むしろ日中関係に貢献するものであったことを示すためと説く。本書は張学良や松井七夫らより提供されたという電文や声明を豊富に引用しながら、張作霖が東三省を統一後、北京政府の実力を一時的に握りながらも、他の軍閥や国民革命軍に押され、遂には非業の死を遂げるまでを描いている。

近代中国指導者評論集成 第9巻 正伝 袁世凱(内藤順太郎著・1913年・博文館)

刊行年月 2016年11月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-5025-6

辛亥革命後、日本の世論では袁世凱は「不学無術」と噂されていたが、本書はその前歴を辿ることで、寧ろ能吏たることを示したものである。朝鮮において日本の外交官を翻弄し、直隷総督時代に天津を回収し、辛亥革命時において混乱の収拾に手腕を発揮した等の事跡を紹介し、成立間もない中華民国において政治を強引に指導する姿勢も高く評価している。

近代中国指導者評論集成 第10巻 張謇自訂年譜(張謇著/鈴木択郎訳・1942年・内山書店)

刊行年月 2016年11月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-5026-3

本書は清末において近代的工場の設立や立憲運動に活躍した官僚・張謇が1926年に死去する直前まで自ら作成した『嗇翁自訂年譜』を東亜同文書院教授・鈴木択郎が翻訳したものである。原文は漢文であるが平易な日本語に訳されており、張謇が関わった産業や政治だけでなく、清末民初の事件にも多く言及しており、中国近代史研究の一助となるだろう。