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シリーズ 明治・大正の旅行 第1期 旅行案内書集成 第3回配本 北海道・外地・植民地の旅行案内書 全6巻

シリーズ 明治・大正の旅行 第1期 旅行案内書集成 第3回配本 北海道・外地・植民地の旅行案内書 全6巻

揃定価189,200円(揃本体172,000円) 
ISBN 978-4-8433-4652-5
刊行年月 2014年11月

本書の内容

明治以降その版図を拡大した近代日本は、明治28(1895)年における台湾の領有、明治38年における東清鉄道南満洲支線(南満洲鉄道)の権利獲得と朝鮮半島での鉄道敷設を契機として、台湾・朝鮮・満洲においても鉄道経営を担った。日本国内における鉄道旅行の普及と同様に、こうした外地・植民地においても鉄道を利用した旅行が一般化し、また、「鉄道旅行案内」をはじめとする様々な旅行案内書の刊行が行われた。第3回配本では、こうした外地・植民地に併せ、開拓地北海道における旅行案内書にも焦点をあてる。

シリーズ 明治・大正の旅行 第1期 旅行案内書集成 第12巻 北海道案内/北海道名所案内/北海道旅行案内 

刊行年月 2014年11月 定価34,100円 (本体31,000円) IISBN978-4-8433-4653-2

●北海道案内 加藤重任[著] 明治二五年 北海道物産共進会発行
明治二五年八月一日から同三一日まで、札幌市中島公園で開催された北海道物産共進会と、同年における北海道炭鉱鉄道の一部延長開業にあわせて作成された旅行案内書である。北海道の旅行案内として最も初期に刊行されたものである。  
●北海道名所案内 小島千代松[著] 明治三五年 小島大盛堂発行
明治三四年に函館の小島大盛堂から出版された『北海道名所案内』の改訂版である。著者の小島千代松は望洋散士とも号した。北海道内の名勝・旧跡を写した八〇枚の写真を含む旅行案内で、道内の地誌や移住の案内も記されている。  
●北海道旅行案内 澤 石太[著] 明治四三年 鴻文社発行
明治三七年に刊行された『北鉄旅行案内』の増補改訂第一〇版である。初版から大正四年の『北海道樺太旅行案内』増補第一四版に至るまで、およそ一〇年間にわたって増補改訂が繰り返された、この時期を代表する北海道の鉄道旅行案内書である。本書にも樺太の旅行案内が収められている。

シリーズ 明治・大正の旅行 第1期 旅行案内書集成 第13巻 北海道鉄道沿線案内/樺太の鉄道旅行案内

刊行年月 2014年11月 定価23,100円 (本体21,000円) IISBN978-4-8433-4654-9

●北海道鉄道沿線案内 北海道鉄道管理局[編] 大正七年 北海道鉄道管理局発行
明治四三年に北海道鉄道管理局から出版された『北海道鉄道沿線案内』の増補改訂版である。同年の鉄道院編『鉄道旅行案内』(第二回配本)では北海道の旅行案内ページは多くはなく、北海道の鉄道旅行案内書としては本書が最も充実している。  
●樺太の鉄道旅行案内 樺太庁鉄道事務所[編] 昭和三年 樺太庁鉄道事務所発行
樺太庁(明治四〇年設置)から出版された樺太の鉄道旅行案内書である。明治大正期において、樺太の旅行案内は北海道の旅行案内書に併記されていたが、本書のように独立した樺太の旅行案内書はたいへんに珍しい。出版は昭和三年であるが本シリーズに収めた。

シリーズ 明治・大正の旅行 第1期 旅行案内書集成 第14巻 南満洲鉄道案内(明治42年)/南満洲鉄道案内(大正元年)/西比利亜鉄道案内/西比利亜鉄道旅行案内

刊行年月 2014年11月 定価35,200円 (本体32,000円) IISBN978-4-8433-4655-6

●南満洲鉄道案内 南満洲鉄道株式会社[編] 明治四二年 南満洲鉄道株式会社発行
南満洲鉄道株式会社(明治三九年設立)による最初の南満洲鉄道沿線の旅行案内書である。各地の写真と市街地図を豊富に含んでおり、明治期に刊行された日本内地の鉄道旅行案内書の書式やスタイルと類似している。  
●南満洲鉄道案内 南満洲鉄道株式会社[編] 大正元年 南満洲鉄道株式会社発行
明治四二年に刊行された同名の鉄道案内から大幅な増補改訂がなされている。本書もまた、鉄道院によって出版された内地の鉄道旅行案内書『遊覧地案内』(明治四五年)などと類似した書式とスタイルをとっている。  
●西比利亜鉄道案内 大橋省三[編] 明治四三年 万国寝台急行列車会社東京代理店発行
明治四三年四月一日から、南満洲鉄道などを経由して日本内地からシベリア方面への旅客・手荷物の輸送がはじまった。本書はこれを機に出版された簡易な鉄道旅行案内書である。  
●西比利亜鉄道旅行案内 万国寝台急行列車会社[編] 明治四四年 万国寝台急行列車会社発行
明治四三年の『西比利亜鉄道案内』を大幅に改訂したもので、日本の内地から朝鮮半島や満洲を経由して、シベリア鉄道からモスクワ、ベルリン、パリ、ロンドンへ至る旅行案内書である。和文と英文が併記されている。

シリーズ 明治・大正の旅行 第1期 旅行案内書集成 第15巻 韓国鉄道線路案内/朝鮮鉄道線路案内/朝鮮鉄道旅行案内

刊行年月 2014年11月 定価39,600円 (本体36,000円) IISBN978-4-8433-4656-3

●韓国鉄道線路案内 統監府鉄道管理局[編] 明治四一年 統監府鉄道管理局発行
本書は、韓国における鉄道旅行案内として最も初期の『京釜鉄道案内』(明治三八年)を改訂し出版されたものである。明治三八年以降、下関釜山間の連絡船や釜山京城間、京城平壌間の鉄道線が相次いで開業し、日本内地から朝鮮半島への旅行の利便性が向上したことが、本書出版の背景にはあった。
●朝鮮鉄道線路案内 朝鮮総督府鉄道局[編] 明治四四年 朝鮮総督府鉄道局発行
明治四三年に統監府は廃止され朝鮮総督府が統治機関として設置された。本書はそのあらたな機関から出版された鉄道旅行案内書である。『韓国鉄道線路案内』(明治四一年)からわずか三年後に出版された案内書であるが、その内容は大幅に改訂されている。  
●朝鮮鉄道旅行案内 南満洲鉄道株式会社京城管理局[編] 大正一〇年 南満洲鉄道株式会社京城管理局発行
大正七年に朝鮮国有鉄道の経営は南満洲鉄道へと委託され、同年から鉄道旅行案内書の出版も南満洲鉄道株式会社京城管理局が担った。本書はその大正一〇年版であり、朝鮮総督府による鉄道旅行案内の系譜を引き継ぎ、増補改訂が繰り返されたものである。

シリーズ 明治・大正の旅行 第1期 旅行案内書集成 第16巻 山東鉄道旅行案内/鉄道旅行案内(台湾総督府鉄道部編輯)

刊行年月 2014年11月 定価28,600円 (本体26,000円) IISBN978-4-8433-4657-0

●山東鉄道旅行案内 青島守備軍民政部鉄道部[編] 大正一〇年 青島守備軍民政部鉄道部発行 
第一次世界大戦時(大正三年)に日本がドイツから同地の鉄道権益を獲得し、大正一二年に中国側へ返還するまでの間に出版された鉄道旅行案内書である。本書は大正九年版から改訂されたものである。  
●鉄道旅行案内 台湾総督府鉄道部[編] 大正一二年 台湾総督府鉄道部発行
台湾における鉄道旅行案内書は、明治四一年の『台湾鉄道名所案内』をはじめ数多い。本書は同時期における日本内地の鉄道旅行案内書同様、たいへんに充実した内容をもっている。

シリーズ 明治・大正の旅行 第1期 旅行案内書集成 第17巻 朝鮮満洲支那案内

刊行年月 2014年11月 定価28,600円 (本体26,000円) IISBN978-4-8433-4658-7

●朝鮮満洲支那案内 鉄道省[編] 大正一一年 鉄道省発行 
鉄道院編『朝鮮満洲支那旅行案内』(大正八年)の増補改訂版である。鉄道院・鉄道省からは第二回配本時に復刻した二種類の『鉄道旅行案内』が発行されており、本書はその外地/植民地版である。また鉄道院編『東亜英文旅行案内』(全五巻、大正二〜六年)との関連性も強く、本書は明治大正期の外地/植民地の旅行案内書を代表する一冊である。