HOME書籍検索近代台湾都市案内集成 全20巻 > 近代台湾都市案内集成 第3回配本・全8巻 台湾各地域・都市の案内記

近代台湾都市案内集成 第3回配本・全8巻 台湾各地域・都市の案内記

シリーズ・近代アジアの都市と日本
近代台湾都市案内集成 第3回配本・全8巻 台湾各地域・都市の案内記

揃定価154,000円(揃本体140,000円) 
ISBN 978-4-8433-4232-9
刊行年月 2015年05月

本書の内容

台湾の各都市・地域の都市案内を収める。1920年代・30年代の日本統治による都市整備が一応の安定を得た時期の、公的機関発行の資料的案内を中心に収める。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第13巻 東台湾

刊行年月 2015年05月 定価19,800円 (本体18,000円) IISBN978-4-8433-4764-5

橋本白水(1922年・南国出版協会)
橋本白水は新聞記者として台湾東部について多くの著作を遺した人物である。特に本書は代表的なものであり、前半では鉄道部長や花蓮港庁長等、各界の有力者へのインタビューを通じて発展の方策を探り、後半では大正期台湾東部の現状を紹介する。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第14巻 台湾総督府官営移民事業報告書

刊行年月 2015年05月 定価29,700円 (本体27,000円) IISBN978-4-8433-4765-2

台湾総督府編刊(1919年)
台湾総督府は官営事業として1909年から18年にかけて台湾東部への農業移民を奨励していた。本書はその終了にあたって編纂された報告書であり、多数の写真や統計資料とともに、土地の区画整理、移民の募集、農産の増収等、事業の成果を強調する一方で、先住民との軋轢や風水害等による移民事業継続の難しさをも暗示している。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第15巻 台湾に於ける母国人農業植民 東部台湾開発研究資料 第3輯

刊行年月 2015年05月 定価15,400円 (本体14,000円) IISBN978-4-8433-4766-9

赤木猛市(1929年・台湾総督府)
総督府殖産局農務課の職員赤木猛市が編纂した資料を参考用として出版したもの。官営、私営、拓殖会社等の各種移民事業の概要、及びその詳細な財務数値や事業関係者の氏名、関係法規類等の情報を含み、20年を迎えた移民事業を回顧する際に、必須の資料となっている。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第16巻 台湾官営移住案内/三移民村/吉野村概况 官営移民村/大和村建設志

刊行年月 2015年05月 定価16,500円 (本体15,000円) IISBN978-4-8433-4767-6

●台湾官営移住案内 台湾総督府殖産局編(1913年・台湾総督府殖産局)
大正初期に移住希望者を募集するために作成されたものであり、移住者への注意書きに加えて台湾を理想的な土地に見せようとする内容が興味深い。  
●三移民村 花蓮港庁編刊(1928年)
花蓮港庁にあった吉野村、豊田村、林田村について昭和初期の開墾や生産の状況を平易な文章で伝えるほか、「移民の感想」と題して入植者の手記を掲載しており、生の声として貴重である。  
●官営移民村 吉野村概况 吉野村編刊(1939年)
経営が安定してきた昭和十年代の報告書である。配分された土地の開墾がほぼ完了した時期であり、土地利用の状況や生産高の統計を含み、農業移民の最終的な結果を示す。  
●大和村建設志  郡茂徳編(1942年・保證責任大和村建築信用購買利用組合)
大和村とは、台中市郊外で1938年から建設が始まった日本人向けの高級住宅地であり、出版時には90戸が完成していた。本書は建設の主体となった組合の年表、財務、規約、建築様式等の資料や住民の感想等を採録しており、銀行支店長や会社役員など、台湾における有力者であった日本人の生活の一端を窺わせる貴重な記録である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第17巻 台北市史

刊行年月 2015年05月 定価31,900円 (本体29,000円) IISBN978-4-8433-4768-3

台湾通信社編刊(1931年)
台北市政十周年を記念して台湾通信社が編纂した資料。台湾領有から1930年代始めまでの歴史を綴っているが、内海忠司市尹による序文に表れているように、特に衛生や水道、教育、治安等、民生の改善を強調する内容になっている。巻末に詳細な年表と統計を附す。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第18巻 新興台湾の工場を視る 高雄編

刊行年月 2015年05月 定価11,000円 (本体10,000円) IISBN978-4-8433-4769-0

稲岡暹(1936年・高雄新報社)
1935年から36年にかけて『高雄新報』に連載された高雄の工場の見学記をまとめたもの。セメント、製鉄、炭酸、肥料、アルコール等の重工業を中心に各工場の豊富な写真と、現場担当者へのインタビューを多く含み、産業史資料としての価値は高い。なお、「高雄編」以外の続刊は確認できない。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第19巻 澎湖を古今に渉りて/美濃庄要覧

刊行年月 2015年05月 定価15,400円 (本体14,000円) IISBN978-4-8433-4770-6

●澎湖を古今に渉りて 杉山靖憲(1925年・澎湖三十周年招魂大祭奉賛会)
澎湖諸島の領有30年を記念して作成された。前半では漢文史料に基づきながら、倭寇、鄭成功、日清戦争等にまつわる澎湖の事績を概述し、後半では1920年代の社会状況を紹介、巻末に媽祖廟やクールベー中将の墓等、史蹟の解説を附す。下関条約で台湾本島とともに割譲された澎湖諸島の歴史を知る上で有用である。  
●美濃庄要覧 美濃庄役場編刊(1938年)
現在、高雄市の一部となっている美濃庄(竹頭角)の1930年代の情況をまとめた公式資料。同類の資料に見られるように、行政や経済、教育についてのデータを掲載しているが、産業の中心は稲作と養豚であり、当時は一山村に過ぎなかったことを示す。観光地として有名な同地の過去の姿を知る上で貴重な資料である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第20巻 史蹟名勝天然紀念物調査資料 

刊行年月 2015年05月 定価14,300円 (本体13,000円) IISBN978-4-8433-4771-3

内務局編刊(1931年)
台湾において注目すべき史蹟等について、各州庁の調査記録に基づき編纂したもの。山岳や石碑・寺廟の所在地、所有者、由来等、300件余りについて簡便な解説を加えている。日本領有後に作られた神社や軍人の記念碑等も多く、総督府の歴史観を探る上で手がかりとなる。