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近代台湾都市案内集成 第2回配本・全6巻 台湾全般の案内記

シリーズ・近代アジアの都市と日本
近代台湾都市案内集成 第2回配本・全6巻 台湾全般の案内記

揃定価118,800円(揃本体108,000円) 
ISBN 978-4-8433-4231-2
刊行年月 2014年02月

本書の内容

初期の新領地の民俗社会研究から近代的整備を経たあとの台湾観光ガイドまでを収録。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第7巻 台湾案内/台湾南支事情

刊行年月 2014年02月 定価16,500円 (本体15,000円) IISBN978-4-8433-4239-8

●台湾案内 入江英(1897年・東陽堂)
領有直後は実態不明であった台湾について、陸軍の嘱託を受けた著者が、沿岸部から高山まで「蕃人の言を誦」しながら調査した報告書。地理、交通、産業、先住民等についての簡便な説明が主であるが、巻末には先住民の言語一覧を附し、実地へ赴く者への便を図っている。
●台湾南支事情 藤崎精四郎(1918年・台湾案内社)
日本の国策にとって重要な台湾及びその貿易相手である華南地域の現状を紹介するために編纂された、と本書中で述べる。福州、アモイ、汕頭、香港などの華南地域の経済状況を記し、台湾に関しては、銀行、製糖、製脳、新聞等の153社の所在地や経営者、経営状況などを簡便に説明する。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第8巻 台湾名勝旧蹟誌

刊行年月 2014年02月 定価31,900円 (本体29,000円) IISBN978-4-8433-4240-4

杉山靖憲(1916年・台湾総督府)
名勝旧蹟の記録が散在していることに鑑み、総督府の命によって編纂される。城跡、記念碑、公園、滝等の330余りの名勝について地理、歴史的経緯を豊富な写真とともに紹介。著者は、日本、中国、オランダ等の文献を綿密に検討した上に、実地調査も行っているため、信憑性の高い資料となっている。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第9巻 台湾の風景

刊行年月 2014年02月 定価11,000円 (本体10,000円) IISBN978-4-8433-4241-1

田村剛(1928年・雄山閣)
著者は、「日本の国立公園の父」と呼ばれた林学博士。本書は、台湾総督府から公園調査を依頼されて訪れた台湾の紀行文。その帰途に不慮の事故に遭い、療養中の苦痛から逃れるために執筆したと田村は序文で述べる。しかし、専門家の鋭い視点が随所に光り、台湾公園史、観光史研究にとどまらない台湾都市研究においても欠かせない文献である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第10巻 常夏之台湾

刊行年月 2014年02月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-4242-8

加藤駿(1928年・常夏之台湾社)
統治から30年余りが経過したにも関わらず、日本本土で台湾が十分に理解されていないため、旅行者の羅針盤とする目的で書かれた。台湾の温暖な気候や産業の発展、農業の豊作等を伝える他、旅行上の注意、航路や鉄道の利用法、旅費の概算から現地花柳界までを、写真付きで紹介する。台湾への渡航が一般化し始めた時期を示す資料である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第11巻 台湾の旅/台湾旅行の栞/趣味の台湾

刊行年月 2014年02月 定価19,800円 (本体18,000円) IISBN978-4-8433-4243-5

●台湾の旅 台湾教育会(1927年)
冒頭の例言で、昭和2年11月、台北で開かれた全国師範学校長会議の台湾視察の参考資料として編まれたことが記される。視察目的に即して綴られるが、一般にも相当役立つものを目指したとも書かれ、主要都市の地図も附す。役立つ工夫が凝らされた旅行ガイド。
●台湾旅行の栞  宮前嘉久蔵(1934年・東西旅行案内所)
「本書は台湾が如何に天恵に富み、久住の地として好個であるかと云ふ事を内地の人々に知らす事と台湾旅行者の便に供する目的で発刊した」と、はしがきで述べる。気候など基本的な説明から、「台湾一周日程」やそのモデルケースなどを明示する。昭和初期にはすでに日本本土からの台湾への観光コースが確立していたことが分かる。  
●趣味の台湾  宮川次郎(1941年・日本旅行協会台湾支部)
著者は台湾では著名なジャーナリストで趣味人としても知られる。序で、「本書は趣味より観たる台湾で、未だ曾て試みられなかった新形式の台湾紹介」であり、「趣味的角度より観る時は、如何に親しむ可く、如何に愛す可き郷土であるか」という。台湾の玩具、料理、文化等についての珍しいエッセイ。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代台湾都市案内集成 第12巻 南部台湾誌

刊行年月 2014年02月 定価27,500円 (本体25,000円) IISBN978-4-8433-4244-2

台南州共栄会編刊(1934年)
本書は明治期の官撰地方誌に、新たに増補を加えたものである。清朝時代の文献に依拠して、各地域の沿革、行政、習慣等、他の公式記録には見られない事蹟を伝えている。「南部」と題しているものの記述は全島に及んでおり、領有初期の台湾を知るのに恰好の資料である。