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社史で見る日本経済史 第4期 第3回 全5巻

社史で見る日本経済史 第4期 第3回 全5巻

揃定価84,700円(揃本体77,000円) 
ISBN 978-4-8433-3752-3
刊行年月 2011年10月

本書の内容

◆第54巻 三越(百貨店商報社・1933年) ※品切※
解説:末田智樹
定価:本体15,000円+税
ISBN978-4-8433-3753-0
「かくも光輝ある各店の過去を物語るに、未だ一の百貨店史すら編著されてゐない」と、本書の冒頭、「日本百貨店総覧発刊の辞」のなかで、編輯兼発行人である百貨店商報社社長の小松徹三は述べている。そして「其の第一巻として『三越』を編纂した次第」という。始めに置かれる「我国百貨店の発展段階」では業界の概観が説かれるが、次の項目からは「三越の功労者日比、藤村両翁を語る」など新旧社員の回顧から近代の三越が語られる。また「某実業界名士談」などの三越に対する外側からの評価や「文献から見た越後屋と三越」といった論証的文章も並び、多角的視点から三越が浮き彫りにされる。

◆第55巻 松坂屋三百年史(百貨店商報社・1935年)  ※品切※
解説:末田智樹
定価:本体15,000円+税
ISBN978-4-8433-3754-7
松坂屋の始祖は織田家遺臣の伊藤家。「当初名古屋に興り、次で東京と大阪とにそれぞれ驍足を伸ばした」が、「今日までその沿革や内容があまり詳しく世間に知られ得ないし」、「容易に窺ひ知ることが出来なかつた」。「『松坂屋三百年史』の発行を企ててより爾来約一ヶ年、煩ひを厭はず労を嫌はず、古文書旧記録の類は勿論、東西の古老を歴訪し、その片言隻語も聞き洩すなく」「世に公にすることにした」と、自序で小松徹三は述べる。本編に「松坂屋発展の経路」「松坂屋繁栄の五大要素」「松坂屋の支店網」など十四編、別録に「伊藤家、松坂屋回顧談片」など二編を配し、松坂屋発展の軌跡を明らかにする。

◆第56巻 日本汽船株式会社二十五年史 (田邊貞造, 畠中隆輔編・1939年)
解説:宮里立士
定価:本体24,000円+税
ISBN978-4-8433-3755-4 北
大正3(1914)年創立。日露戦後、日本領となった南樺太と内地を結ぶ輸送が増えゆく中で同業者同士の競争が激化、また航路間の連絡が不便であることに鑑み、樺太庁の主導で関係船主合同により創立する。樺太北海道間を主軸に北方日本の港を結ぶ。大陸との定期航路も開設するが、昭和18(1943)に戦時下の海運統制で大阪商船に吸収合併される。本書は第一章「沿革」で、社の歴史を概観し、次いで第二章「船舶」、第三章「資本」、第四章「事務組織」、第五章「営業所」、第六章「業績及財産」と続く。また附録として年表、図表とともに「樺太に関する挿話」と題する樺太紹介記事も興味深く貴重である。

◆第57巻 大日本セルロイド株式会社史 (大日本セルロイド株式会社・1952年)
解説:橋本規之
定価:本体13,000円+税
ISBN978-4-8433-3756-1
ダイセル化学工業の前身・大日本セルロイドの30年史。大正8年(1919)、大日本セルロイド初代社長・森田茂吉が「本邦に於けるセルロイド事業の確立進展のため」、同業八社を統合をして誕生。同社は写真フィルムの国産化も目指し、ここから富士写真フイルムも誕生する。「昭和十二年にはセルロイドは生産額、品質ともに世界に首位を占むる」「その製品は世界四十数ヶ国に輸出される」。有機合成化学事業や醋酸繊維事業にも進出し、「茲に漸く綜合化学工業会社たる形態を具備する」。敗戦後の混乱がいちおう終息した時期の、先行メーカーとして日本の化学産業への貢献を率直に語る社史である。

◆第58巻 新潟鐵工所四十年史 (山下良彦編・1934年)
解説:佐藤哲彦
定価:本体10,000円+税
ISBN978-4-8433-3757-8
明治28(1895))年に日本石油株式会社の付属事業として設立され、その後、同43年に分離独立する。石油事業の機械類の製作を目的に、あわせて日本海側の産業振興のため、新潟港を本拠とした。しかし当初は事業進展が進まず、本社を東京に移転することで事業の拡大と全国展開を計る。新潟工場、柏崎工場、長岡工場に続き、東京・蒲田工場の建設と同工場のディーゼル機関の製造は、新潟鐵工所の発展に大いに貢献する。本書は四十年に渉る創業以来の沿革概要を述べ、歴代社長の小伝と重役支配人の異動、新潟鐵工所年表と主要製品発達史、同社の業態を簡潔にまとめた社史である。