HOME書籍検索皇族軍人伝記集成 全16巻皇族軍人伝記集成 第2回 全8巻 > 皇族軍人伝記集成 第14巻 賀陽宮恒憲王・北白川宮永久王

皇族軍人伝記集成 第14巻 賀陽宮恒憲王・北白川宮永久王

皇族軍人伝記集成 第14巻 賀陽宮恒憲王・北白川宮永久王
賀陽宮殿下御在隊間の御盛徳(騎兵第三聯隊 1933年) 北白川宮永久王殿下(中島武編 1942年)

定価14,300円(本体13,000円) 
ISBN 978-4-8433-3566-6
刊行年月 2012年02月

オンライン書店

オンライン書店で『皇族軍人伝記集成 第14巻 賀陽宮恒憲王・北白川宮永久王 賀陽宮殿下御在隊間の御盛徳(騎兵第三聯隊 1933年) 北白川宮永久王殿下(中島武編 1942年)』の情報をチェックする

本書の内容

賀陽宮恒憲王〔かやのみや・つねのり・おう〕
明治三三年(一九〇〇)〜昭和五三年(一九七八) 賀陽宮邦憲王の第一王子。大正九年(一九二〇)に陸軍士官学校卒業後、騎兵科将校として騎兵第三聯隊などに勤務する。陸軍大学校卒業後には参謀本部付、陸大教官などを経て、日米開戦後、中将に昇進し、終戦時は陸軍大学校校長。その後、御歌所所長に就く。皇籍離脱後は、民間会社の名誉職などにも就く。最終階級は、陸軍中将。

■『賀陽宮殿下御在隊間の御盛徳』(騎兵第三聯隊・一九三三年)賀陽宮恒憲王は、名古屋に本拠を置く第三騎兵聯隊に大正一五(一九二六)年七月から昭和三(一九二八)年七月まで、主に第一中隊長として勤務した。その恒憲王の在隊中の思い出を聯隊長以下が語ったもの。小冊子ながら、まだゆとりのある昭和初期の皇族軍人の地方勤務の姿を同じ部隊で接した人々の逸話から彷彿とさせる歴史資料。

北白川宮永久王〔きたしらかわのみや・ながひさ・おう〕
明治四三年(一九一〇)〜昭和一五年(一九四〇) 北白川宮成久王の第一王子。成久王が留学先のフランスで事故死したため、大正一二年(一九二三)に宮家を継ぐ。昭和六年(一九三一)に陸軍士官学校を卒業。砲兵科将校となり、昭和十五年に駐蒙軍参謀として赴任、張家口で演習中に事故死。北白川宮は三代にわたり当主が非業の死を遂げたため、「悲劇の宮家」と呼ばれる。最終階級は陸軍少佐。

■『北白川宮永久王殿下』(中島武編・清水書房・一九四二年)演習中の事故で不遇の死を遂げた北白川宮永久王の生涯を平易な読み物風にまとめる。「本書を全国民特に青少年諸君が挙つて拝読して、御高徳を追慕し奉ると共に、自己の修養錬成の鑑とせられんことを切望して止まないのであります。」と、序で文部大臣橋田邦彦が述べるとおり、戦時下を反映し、永久王の生涯とその「戦死」を国民教化の模範とし、「三代に亘り一すぢ道」の「君国」に献身した北白川宮家を代表する軍人として描く。