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皇族軍人伝記集成 第8巻 東伏見宮依仁親王

皇族軍人伝記集成 第8巻 東伏見宮依仁親王
依仁親王(東伏見宮蔵版 1927年) 故依仁親王と仏国海軍兵学校(東伏見宮家編・刊 〔1929年〕)

定価30,800円(本体28,000円) 
ISBN 978-4-8433-3560-4
刊行年月 2010年12月

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本書の内容

東伏見宮依仁親王〔ひがしふしみのみや・よりひと・しんのう〕
慶応三年(一八六七)〜大正一一年(一九二二) 伏見宮邦家親王第一七王子。幼名定宮。はじめ長兄・山階宮晃親王の養子。英国留学後、明治一八年に小松宮継嗣となり、翌年、親王宣下。依仁と諱を改める。明治二〇年から三年間、仏国海軍兵学校に学ぶ。帰朝後、海軍少尉。明治三六年、小松宮薨去後、新たに東伏見宮家創立。横須賀鎮守府司令長官、第二艦隊司令長官を歴任し、海軍大将。英ジョージ五世国王戴冠式に参列。大正一一年の薨去後、元帥。なお、秘話として明治一八年、日本を訪れたハワイ・カラカウア国王がアメリカの圧迫に対抗する手立ての一つに自分の姪と依仁親王の婚姻を日本側に提案したというものがある。

■『依仁親王』(東伏見宮蔵版・一九二七年)/『故依仁親王と仏国海軍兵学校』(東伏見宮家編・刊、〔一九二九年〕)親王妃より親王の生前、側近として奉仕していた海軍軍人に「親王事蹟の記述」が求められ編纂を開始。『此一戦』で有名な水野広徳に編集を嘱託するも、関東大震災で一時頓挫。態勢を立て直し昭和二年に完成。皇族軍人が軍務への精励とともに、当時の外交の重要要素である外国皇室との「社交」にも献身が求められていた様子が判読できる。また乗員だった軍艦浪速がアメリカのハワイ併合時に派遣された際の記述も興味深い。日仏海軍の隠れた親善交流を伝える『依仁親王と仏国海軍兵学校』も併録。