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皇族軍人伝記集成 第5巻 久邇宮邦彦王

皇族軍人伝記集成 第5巻 久邇宮邦彦王
邦彦王行実(久邇宮蔵版 1939年)

定価26,400円(本体24,000円) 
ISBN 978-4-8433-3557-4
刊行年月 2010年12月

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本書の内容

久邇宮邦彦王〔くにのみや・くによし・おう〕
明治六年(一八七三)〜昭和四年(一九二九) 久邇宮朝彦親王第三王子。明治二四年父宮薨去に伴い、久邇宮家を相続。日露戦争に従軍。功四級金鵄勲章を受章する。聯隊長、師団長を歴任し、軍事参議官となる。陸軍大将、薨去後に元帥を賜る。なお、邦彦王の第一皇女・良子女王は、昭和天皇の皇后(香淳皇后)であり、その婚約時代に母方の島津氏に色神異常の疑いがあるとして、元老の山県有朋が皇太子妃に不適であると主張した「宮中某重大事件」の当事者のひとりでもある。

■『邦彦王行実』(久邇宮蔵版・一九三九年)久邇宮家編纂の伝記。徳富蘇峰が監修に当る。その経緯については末尾の蘇峰「謹述」の「欄外余言」に詳しい。そこでは先代の朝彦親王から説き起こされ、久邇宮家と天皇家との微妙な関係が暗にほのめかされているようである。皇太子妃内定をめぐる「宮中某重大事件」には直接触れないが、その内定から御成婚までの記述は間接資料として貴重である。また伏見宮貞愛親王とともに大正期の皇族軍人の典型的姿も本書から描かれる。