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日本新聞博物館所蔵 占領期新興新聞集成 近畿編

日本新聞博物館所蔵 占領期新興新聞集成 近畿編

[監修] 有山輝雄 [監修] 井川充雄

揃定価637,200円(揃本体590,000円) 
ISBN 978-4-8433-2200-8 C3836
DVD版 全12枚
刊行年月 2007年01月

関連情報

本書の内容

DVD版/揃※ご購入の場合は、システムディスクを含めてご購入下さい

プランゲ文庫未収録紙をも網羅した「幻の新聞」集成

■対応機種 Windows版
■動作環境 OS:Windows98/Me/2000/XP
※DVD版の場合は、DVDドライブが必要です。

※CD版、マイクロフィルム版をご希望の方は、弊社営業部までお問合せください。

■機 能 
・表示:新聞名・年月日・ページ指定による表示(倍率変更/ページめくり/日めくり/週めくり)
・印刷:ページ印刷/部分印刷
・画像:モノクロ400dpi

★LAN対応価格(DVD版)
・2ー10台 揃本体1,180,000円
・11台以上 揃本体1,770,000円

【主な特色】
●日本新聞博物館所蔵の主要新興新聞をデジタル化して収録。メディア史、現代史、政治史、経済史など広範な分野の研究者の需要に応える。

●とくに資料価値が高い新興新聞を精選し、サンフランシスコ講和条約発効(便宜的に昭和27年4月30日)まで収録。

●政治的主張を明確に打ち出したもの、読者の投書・投稿に重点をおくもの、娯楽記事をメインにするものなど多種多様な新興新聞を集成。

●新興新聞を所蔵する機関は極めて限られ、本製品では、プランゲ文庫にも収録されていない新聞も含む。

●新興紙が報じた事件・事象は、占領期の日本社会や世相を浮き彫りにしており、現代史研究の重要な資料でもある。

●別紙冊子に、新興新聞研究の第一人者による、詳細な解題を付す。

刊行にあたって        有山輝雄
 敗戦は、日本の社会、日本人の意識に巨大な地殻変動を引き起こした。それまで固く、ゆるぎない一枚岩だとみられていた地表にいくつもの深い亀裂を生じさせたのである。その裂け目からは、それまで封じ込められていた様々な希望や憤懣、あるいはもっと生々しい欲望などが真っ赤にとけた溶岩として噴き出してきたのである。
 その一つが、次々と創刊された新聞や雑誌、パンフレットである。戦前、戦時の言論報道活動は新聞紙法をはじめとする数多くの取締法規によって縛られていたが、特に新聞雑誌の発刊そのものが抑圧されてきた。しかし、敗戦後、そうした取締法規が撤廃され、新聞雑誌の発刊が自由となると、おびただしい数の新聞雑誌、パンフレットなどが次々と創刊されたのである。自分の意見・感情を自分のメディアで表現したいとする情熱が、下から沸々とわき上がり、紙やインク、印刷機材が欠乏する逆境を乗り越えて無名の人々が手作りでメディアを作りだした。
 名もない青年たちなどによる新聞雑誌が叢生され、活発な論議が展開された明治一〇年代の自由民権期の状況は「多事争論」と呼ばれたが、敗戦後はまさに第二の「多事争論」状況の出現であった。そこで議論された平和、自由などの中身も新鮮で、戦後民主主義の息吹であったが、それ以上に自分の言いたいことを自分のメディアで表現していくという行為それ自体が民主主義の実践であったのである。それは、草の根の民主主義運動といってよいだろう。
 この時期に発刊された新聞雑誌、パンフレットはおびただしい数にのぼり、その形態・内容は実に多様である。粗末な紙にガリ版で印刷した小冊子もあれば、既存の有力新聞雑誌とほとんど変わらない形態・内容を備えたものもあった。
 今回、復刻することになったのは、もともと日本新聞協会に保存され、現在は日本新聞教育文化財団に引き継がれ所蔵されている新聞である。新しく創刊された多数の新聞のうち、日本新聞協会に加入を認められたもので、形態や編集手法などは既存の新聞に比較的近い。しかし、用紙・資材、人員の不足といった困難のなかで新聞を発刊したということは、既存の新聞に飽き足らない意識がいずれの発刊者のなかに存在していたということであって、どの新聞にも既存にはない編集方針、斬新な言論などの独自性をもっている。その点で、戦後新興紙は、メディアの研究のうえで貴重であるばかりでなく、戦後の政治・社会・文化の研究にとっても得難い資料であるのである。
 戦後の研究は、近年非常に活発になってきているが、現在と直結していると考えられがちなためか、現在の発想をそのまま過去に投影した研究も多い。無論、過去は現在の問題意識があってはじめて浮かびあがってくるのであって、意識的にしろ無意識的にしろ過去を見る我々は現在という眼鏡をかけていることに無自覚であってはならない。しかし、現在という既知の結果を前提にして過去を見たのでは、現在の似姿としての過去しか浮かんでこない。難問から答えを発見するのではなく、既に手に入れている正答をもとに問題を作るという倒錯した作業だといってよいだろう。
 やはり、過去の一時点に、われわれの視座を据え、そこから何が見え、何が見えないのかを仮想体験する作業を経ることによって、われわれは豊かな歴史観をもつことができるのである。特に、既成の制度や仕組みが大きく動揺した戦後社会を考えるためには、敗戦後に開けた可能性、そこから展望できた景観を想像することが是非とも必要である。
 そのための最も重要な資料が新聞である。ジャーナリズムは、まさにその日の記録であり、一時点において何がどのように見えていたのかを記録しているのが新聞なのである。われわれは、過去の新聞をその時点の読者になったつもりで読むことによって、その時点において見えていた景観を仮想的にある程度体験できるのである。その際に、現在も発刊されている新聞より、その時期の特徴を最も体現している新聞を読んでみることのほうがはるかに有効である。その点で、戦後社会に叢生した新興新聞は、最重要な資料なのである。
 現存する有力新聞は、マイクロフィルム、データベースなどで比較的容易に利用できるようになったが、戦後新興紙は、ほとんどの図書館等で体系的に保存されておらず、利用しにくかった。今回の復刻によって格段に利用しやすくなり、研究に寄与するところは非常に大きい。

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.1 大阪時事新報

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2201-7 C3836

大阪時事新報(大阪/昭和23.1.1~昭和24.4.30)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.2 大阪タイムス

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2202-4 C3836

大阪タイムス(大阪/昭和23.1.1~昭和24.12.31)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.3 国際新聞(大阪新夕刊)

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2203-1 C3836

国際新聞(大阪新夕刊)(大阪/昭和26.1.1~昭和27.4.3)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.4 京都日日新聞(夕刊京都新聞)

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2204-8 C3836

京都日日新聞(夕刊京都新聞)(京都/昭和23.1.1~昭和26.8.31)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.5 奈良日日新聞

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2205-5 C3836

奈良日日新聞(奈良/昭和23.1.1~昭和27.4.30)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.6 神港夕刊(神港新聞)

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2206-2 C3836

神港夕刊(神港新聞)(兵庫/昭和23.1.1~昭和23.8.31)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.7 紀伊民報

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2207-9 C3836

紀伊民報(和歌山/昭和26.5.1~昭和26.8.31)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.8 紀南新聞

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2208-6 C3836

紀南新聞(和歌山/昭和23.1.1~昭和26.8.31)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.9 熊野新聞

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2209-3 C3836

熊野新聞(和歌山/昭和28.1.1~昭和28.12.29)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.10 新世界新聞

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2210-9 C3836

新世界新聞(大阪/昭和23.1.1~昭和25.12.31)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.11 新聞之世界/新聞文化教室

定価54,000円 (本体50,000円) ISBN978-4-8433-2211-6 C3836

新聞之世界(大阪/昭和24.10.15~昭和27.4.30)新聞文化教室(大阪/昭和25.10.1~昭和26.2.1)

占領期新興新聞集成 近畿編 vol.12 システムディスク

定価43,200円 (本体40,000円) ISBN978-4-8433-2212-3 C3836