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日米開戦時における日本外交暗号の検証

日米開戦時における日本外交暗号の検証

[監修・編集・解説] 原勝洋

定価20,680円(本体18,800円) 
ISBN 978-4-8433-2050-1 C3021
A4判/上製/函入
刊行年月 2005年12月

本書の内容

貴重資料で検証、米国の日本外交暗号解読の実際

1945年12月8日の日米開戦の直前、日本政府から在米大使館に暗号電報で送られた「対米覚書」(最後通牒=宣戦布告)について、その取り扱い(真珠湾攻撃開始後に米国側に渡されたこと)など、現代に於いても論議されている。そして、この暗号電報は、米国政府により事前に解読されていたとも言われている。本書では、この米国が傍受した「対米覚書」の暗号電文や、その解読文など米国側が事前にその内容を把握していた証拠となる文書を中心に、日本側の「対米覚書」原文、また、暗号システムに関する資料などを影印復刻で収録し、暗号とその解読の実際の姿を示す。なお、監修者による詳細な「解説」を付す。

【本書の特色】
●日米開戦の謎の一つを解く決定的資料を収録し、米国は事前に知っていたことを検証する。
●日本外交暗号(パープル暗号)と米国によるその解読の実際を示す。
●膨大な米国の公開資料のなかから本資料を発見した監修者による詳細な解説を付す。

【目次より】
口絵 日本外交暗号印字機、米国の日本暗号解読機
1 ・解 説 (原 勝洋)
  ・「暗号」とは何か
  ・日本の使用した暗号の種類とその変遷
  ・暗号解読の実際          
2 「対米覚書」全文 (日本外交史料館所蔵)
3 米国が傍受した「対米覚書」の14通の暗号電文 (米国公文書館所蔵)
4 米国が解読した「対米覚書」解読文 (同)
5 関連暗号電文と解読文 (同)
6 暗号システムの解析資料(同)