向山誠斎雑記 全47巻
揃定価1,189,100円(揃本体1,081,000円)
C3321
A5判上製/函入
本書の内容
幕府機密文書の宝庫「向山誠斎雑記」より、財政史料をはじめ、幕末蝦夷地史料等を初刊行!
残された幕府の行政史料が数少ない中で特に貴重な史料。
【本書の特色 】
●未刊史料を含む幕政史料の刊行
北方・蝦夷地史料から財政史料まで 向山誠斎の筆写した行政文書・記録類・先例類は幕府内部史料で、勘定方の財政史料、箱館奉行所時代の蝦夷地関係史料は原史料が失われているためとくに貴重である。まず、幕末蝦夷地史料が中心の嘉永・安政篇から配本を開始し、次に天保改革時の勘定所記録の多い天保・弘化篇を刊行する。
●幕臣研究の史料としても白眉
行政文書のみでなく、一幕臣の筆写によるコレクションの全体像は、未だ不十分な幕臣研究の貴重な史料となる。
●鮮明な印刷
本書は、誠斎の墨筆をそのまま生かした鮮明な影印版の提供に心がけ、朱筆は「*」で示し、冊子内の部分収録は、前後の省略丁数を示すなど、丁寧で鮮明な状態の史料提供を心がけた。これにより、とかく誤読・誤植の多い翻刻版の誤りが初めて訂正できる。
●利用者の便宜を配慮した詳細目次
各最終巻には、解説ならびに「誠斎雑記」の詳細目次を提示し、未収録のテキストについてもそこで明示する。
【収録範囲】
1)東京大学史料編纂所及び国立国会図書館所蔵の各「誠斎雑記」全冊のなかから、以下を除いたすべての原本を収録した。 (1)中世以前の典籍、(2)大部の歌書の類、(3)すでに信用できる刊本がある著作。
2)ただし、現在では入手が困難な全集等に収録されている著作は収録した。
3)また、『江戸叢書』(1917年刊)に収録されている「誠斎雑記」の抄録は、誤読・誤植が多いことが指摘されているので、『江戸叢書』収録分はあえて収録した。
●「向山誠斎雑記」について
幕臣の向山誠斎が筆録した編纂史料。職務上接することができた行政文書・記録類・先例類の筆写から和歌集・歌論・古典籍の写しまで幅広い。史料としては、誠斎のついた職務により、勘定方の財政史料、箱館奉行所時代の蝦夷地関係史料が貴重である。江戸幕府諸役所の行政史料が幕府瓦解時に多く失われてしまった状況下では、重要な幕政史料となっている。また、江戸後期の幕臣の見た貴重な同時代の記録である。
【向山誠斎】
むこうやませいさい [文化七(一八一〇)~安政三(一八五六)]表向きは享和元(一八〇一)年生まれ。幕臣。お目見以上。天保九(一八三八)年奥右筆となり、記録・旧例先例類の調査に努める。その後勘定組頭に転じ、天保改革のなか勝手向の職務につく。弘化元(一八四四)年政局変動により罷免される。無役時代が続くが、安政二(一八五五)年箱館奉行支配組頭となる。翌年蝦夷地調査従事中宗谷で死去。
向山誠斎雑記 嘉永・安政篇 第1回配本 全10巻
刊行年月 2001年02月
揃定価253,000円
(揃本体230,000円)
ISBN978-4-8433-0229-3 C3321
A5判上製/函入
各巻本体23,000円+税
向山誠斎雑記 嘉永・安政篇 第2回配本 全11巻
刊行年月 2002年02月
揃定価278,300円
(揃本体253,000円)
ISBN978-4-8433-0271-2 C3321
A5判上製/函入
各巻本体23,000円+税
向山誠斎雑記 天保・弘化篇 第1回配本 全13巻
刊行年月 2003年02月
揃定価328,900円
(揃本体299,000円)
ISBN978-4-8433-0772-4 C3321
A5判上製/函入
各巻本体23,000円+税
向山誠斎雑記 天保・弘化篇 第2回配本 全13巻
刊行年月 2004年02月
揃定価328,900円
(揃本体299,000円)
ISBN978-4-8433-0773-1 C3321
A5判上製/函入
各巻本体23,000円+税